投資信託(投信)に興味があります。
簡単にいえば投信とは、どういったものなのですか?
投資家からお金を集めて、投資の専門家が、
それをまとめ、いろいろな金融商品に分散投資するものです。
おもに投資信託は、有価証券(株や債券など)を組み入れて運用するもので、正確な名前は「証券投資信託」といいます。投信といえば、この証券投資信託のことを指すのが一般的でしたが、新しいタイプの投資信託として、有価証券だけでなく、不動産などを運用対象とする「不動産投資信託」やさまざまな投資信託に投資する「ファンド・オブ・ファンズ」なども増えてきました。
証券投資信託は、まず、幅広く個人から資金を集め、数十億、数千億という単位の基金(ファンド)を作ってひとまとめにします。それを運用のプロ(ファンド・マネージャー)が、株式や債券などの有価証券に投資して運用し、運用で得た利益を投資家に還元します。投資先は国内だけでなく、海外市場の場合もあります。
投信には、どのような特徴があるのですか?
大きく分けて、5つの特徴があります。
運用は投資の専門家が行います
個人で市場情報を収集したり分析したりするのは難しく、時間的・技術的にも限界があって大変です。投資信託は、 投資家に代わって豊富な情報収集能力と分析手法を持った投資の専門家が運用するので、経験豊かなプロのノウハウを活かすことができます。
少額の資金から購入ができます
投資信託はたくさんの資金を集めて、それをまとめて運用するので、一人ひとりが出す資金は少額でも、ファンドとして大きな資金とすることで、効果的な資産運用や分散投資を追求することができます。
リスクを分散することができます
仮に1種類の株や債券などに投資した場合、万が一そこで運用がうまくいかないとすべてがダメになってしまいます。分散投資は、いろいろな種類の株や債券に投資するので、リスクを分散することができ、たとえ一つが損をしてもほかで利益を確保する仕組みになっています。
商品の種類が豊富です
投資の対象や、運用のしかたなどによってさまざまなタイプの商品があるので、自分に合ったものを選ぶことができます。
元本は保証されていません
投資で運用された収益は投資家に還元されますが、同時に預けたお金が減少した場合の損失も投資家に帰属することになります。
実際に投信で運用を行う対象には、どういうものがあるのですか?
大きくMMF・株式投資信託・
公社債投資信託の3つに分けることができます。
MMF (マネーマネジメントファンド) |
株式の組み入れは一切なく、債券を中心に運用するものです。 1円以上1円単位で購入でき、すぐに現金化できるなど、換金性・流動性に優れています。 |
公社債投資信託 | 国債・社債などを中心に運用し、株式の組み入れはありません。株式などに比べて価額の変動がゆるやかで、安定性に優れています。 |
株式投資信託 | 株式を組み入れて運用するものです。公社債に投資するファンドでも、株式を組み入れられるファンドは株式投資信託です。場合によっては、大きなリターンをねらえる収益性に優れていますが、その分リスクも高くなります。 (投資信託協会の分類をもとに作成) |